中国語シャドーイングのやり方|短い一文・録音・復唱で練習を進める

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中国語の音声を追いかけてみたものの、途中から声が出なくなる。そんなときは、会話を最初から流し直すより、追えなくなった一文を短くしてみましょう。シャドーイングは、見本を聞きながら少し遅れて声に出す練習です。速さについていくことだけを目標にせず、意味が分かる短い部分を、抜かさず言えるかから始めます。

復唱・音読とどう使い分ける?

見本を止め、その後で同じ文を言うのが復唱です。本文を見て自分で読むのが音読、音声を追いながら言うのがシャドーイング。どれか一つだけで進める必要はありません。

知らない語だらけの音声を追うと、意味も発音も確かめないまま口だけ動かしがちです。先に本文と訳を確認し、復唱なら言える一文を選びましょう。音声と同時に文字を読む練習も準備として使えますが、本文を閉じたときの状態とは分けて記録します。

教材は、一文ずつ聞き直せるものを選ぶ

まずは東京外国語大学の「自己紹介する」など、本文・訳・ピンインを照合できる会話から、一つの短い発話を選びます。再生方法は教材に合わせ、一文を続けて追いにくい場合は復唱で練習してください。

練習に入る前に、本文を隠して一度聞きます。「誰が何を尋ねたか」を日本語でメモし、聞こえた語を少し残します。この最初のメモがあると、あとで本文を覚えたことと、初めから受け取れた内容を区別できます。

短い区間を使った5段階の練習

  1. 意味を確かめる。本文と訳で、話者・用件・否定や時間を確認する。知らない語は音と一緒に確かめる。
  2. 止めて復唱する。見本を聞き終えてから同じ部分を言う。語の順番を取り違えるなら、まだ追いかけずに復唱する。
  3. 本文を見ながら追う。見本より少し遅れて言う。追い越そうとせず、終わりまで言える短さにする。
  4. 本文を閉じて追う。声が止まったところを覚え、最後まで無理に続けない。
  5. 自分の声を確認する。一回分だけ録音し、見本と交互に聞く。今日は一つの違いを直して、もう一度試す。

ずっと同じ長さで繰り返すより、止まる部分に合わせて区切ります。文の意味が不自然に切れないよう、時間のまとまりや動作のまとまりを目安にしてください。

区切りと点検の例

以下は、区切り方を考えるための例文です。普通話・簡体字で、ピンインは元の声調を示し、軽声には声調記号を付けません。

我们下午三点见。
Wǒmen xiàwǔ sān diǎn jiàn.

私たちは午後3時に会いましょう。

最初は「我们/下午三点见」のように短くし、言えたら一文につなげます。「下午/三点/见」と確認することもできますが、毎回ぶつ切りにせず、最後は見本のまとまりに戻します。

我明天不去学校。
Wǒ míngtiān bù qù xuéxiào.

私は明日、学校へ行きません。

この文で不を落とすと、伝える内容が逆になります。また、不は第4声の前で実際にはbúと発音します。元調のbùを一音ずつ機械的に読まず、見本のつながりを聞いてください。第3声も、文中で毎回大きく下げ上げするとは限りません。

録音では、似ているかを一度に全部判定しない

見本はイヤホンで聞き、自分の声を録音できる環境を使います。同じ端末で難しければ、音声を聞く端末と録音する端末を分けてもかまいません。教材の音声を配信したり、録音を公開したりする必要はありません。

録音一回で、一つ直す
聞くところ気付いた例次の練習
語の抜け・入れ替わり時間を飛ばした、否定を落とした。その語を含む短い部分を復唱する。
子音・母音・声調特定の一語だけ、見本との違いが気になる。ピンインと発音教材で確認し、前後につなげる。
区切りと長さ語の途中で息が切れる、最後を急いだ。意味のまとまりを短くし、見本に戻す。
意味口は動くが、何を伝える文か説明できない。本文と訳に戻り、用件を言ってから再開する。

自分で声調の違いを判断できないときは、「正しい」と決めずに、その一語を確認項目として残します。自動文字起こしで文字が出ても、声調や自然な区切りまで合っているとは限りません。

追えないときに戻る場所

復唱でも言えないなら、シャドーイングを続けずに戻ります。知らない語があるなら意味と音へ、文字を見ても読めないなら発音へ、一文だけ長すぎるなら短い発話へ戻ってください。音が速いという理由だけで、すべてを大幅に遅くする前に、区間を短くしてみましょう。

東京外大の「繰り返して言ってみよう」には、一文ごとに聞いて言うための操作説明があります。これは復唱の教材です。追いかける練習の準備や、難しかったときの戻り先に使えます。

練習後は、本文なしで内容を確かめる

一文を追えるようになったら、口を動かさずに聞き直し、内容を説明します。次回は同じ音声の復習に加え、既知の語が多い別の短い発話でも確認しましょう。覚えた一文を言えることと、初めて聞く文が分かることは、別々に見ておきます。

練習の進め方を4問で確認

  1. 本文を見ても意味が分かりません。まず何をしますか。
  2. 否定の不を落としました。次はどこを練習しますか。
  3. 自動文字起こしが正解しました。発音もすべて正しいと判断できますか。
  4. 同じ会話だけ聞けるようになりました。次に何を確かめますか。
答えと解説
  1. 語と文の意味を確かめ、復唱できるところまで戻ります。
  2. 不を含む短い部分を聞いて復唱し、文につなげます。
  3. それだけでは判断できません。見本と音を比べます。
  4. 同じ会話の復習と、別の短い音声での理解を分けて確かめます。

聞き取れない理由から練習を選ぶならリスニングの進め方へ。音の確認にはピンインと発音の基本を使ってください。

参考資料

TUFS言語モジュール(東京外国語大学21世紀COEプログラム「言語運用を基盤とする言語情報学拠点」)

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