HSKと中国語検定の違い・選び方|2026年の日本実施と新制度を整理

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HSKと中国語検定のどちらを受けるかは、成績を何に使うかと、どんな問題で学習を点検したいかから選びます。留学先・勤務先などから試験が指定されているなら、その条件を先に確認しましょう。学習の目標なら、公式の問題例を少し解いてから決められます。

HSKは制度移行の案内が出ているため、ここでは日本で受ける初心者を中心に、現在の案内と新制度を分けます。級の数字だけを直接対応させず、受験予定の地域・時期・版を確認することが大切です。

HSKと中検の違いを、学ぶ内容から見る

日本で初心者が選ぶときの主な違い
見る点HSK中国語検定(中検)
主な方向中国語を使って内容を理解・表現する力を測る。受ける級により構成が異なる。主に日本語を母語とする学習者を対象に、中国語と日本語の対応も重視する。
級の並び1〜6級は数字が大きいほど上位。別に上級の7〜9級試験がある。準4級、4級、3級、2級、準1級、1級の順に上位。
初級の出題現行の1・2級は聞き取りと読解。3級から作文のパートがある。準4級から音・ピンイン・基本文法・簡体字の書き取りを確認。4・3級には日本語の中国語訳もある。
話す試験現行の1〜6級の筆記試験と口頭試験は区分されている。上級7〜9級や新制度は別途確認する。準1級・1級に二次の面接試験がある。初級の合格を、そのまま面接での会話評価とはしない。

たとえばHSK1級と中検1級では、数字が同じでも位置付けが大きく違います。また、HSKの「筆記試験」は聞き取りを含む試験の呼び名で、漢字を書く問題だけを指す言葉ではありません。受ける級のパートを見て判断してください。

2026年のHSKは、日本の通常実施と世界向け告知を分ける

HSK日本実施委員会の2026年10月2日付案内では、日本国内で2026年内に実施するHSKは現行のHSK2.0で実施し、2027年以降の日本での導入時期・形式・実施方法は調整中とされています。

一方、中国試験本部は、2026年12月13日にHSK3.0を世界で正式開始する公告を出しています。日本の受験予定を調べるときは、この世界向け公告だけで「日本の年内の試験もすべて新形式」と決めず、日本の実施団体と申込先の案内を確認します。

2026年9月20日のHSK3.0トライアルは、通常試験とは分けて扱います。試行の問題・申込条件と、自分が申し込む回の条件が同じとは限りません。日本での現行案内の語彙表と、新制度の教材を混ぜて準備しないよう、教材の対応版も確かめましょう。

上級のHSK7〜9級は、1〜6級の通常試験とは別の案内があります。日本の2026年案内ではPC形式で、聞く・読む・書く・訳す・話す内容を含みます。「HSKは最高6級」「HSKには翻訳が一切ない」と、全体を一律に説明するのも避けたいところです。

提出先が決まっているなら、必要な証明から選ぶ

出願や社内制度で使う場合は、試験名、級、点数、提出期限、受け付ける成績の条件をメモします。HSKとだけ書かれている場合でも、求められる級や口頭試験の要否などを、提出先の募集要項で確認してください。

「知名度があるから使えるはず」「別の試験で同じくらいの級だから代わりになるはず」と置き換えないことが大切です。試験主催者の能力説明と、提出先が受理する条件は、それぞれ確認します。

学習の目標なら、公式問題を一部解いて比べる

  1. 初級の候補を一つずつ選ぶ:HSKなら1・2級、中検なら準4級・4級の案内から、いま学んでいる内容に近いものを見る。
  2. 問題の指示を確認する:絵と文を対応させるのか、音を選ぶのか、日本語から中国語を書くのかを確かめる。
  3. 少し解いて答え合わせする:既知の語でも聞けなかった、ピンインが曖昧だった、文が作れなかった、のどこで止まったかを残す。
  4. 準備内容を比べる:次の学習で直したいところを、選んだ試験の問題で点検できるか考える。

日本語の中国語訳や発音・声調を丁寧に確かめたいなら、中検の出題内容が選択の手がかりになります。中国語の短い内容を受け取る練習を目標にしたいなら、HSKの現行初級の問題例を見てみましょう。どちらかにしか文法や聞き取りがない、という分け方ではありません。

判断例:目的が違うと、最初の候補も変わる

受験者像を仮定した選び方
目的の例先にすること
提出先がHSKの成績を指定指定級・点数・期限と、申込回の版・形式を確認。中検への独自換算で置き換えない。
学んだ発音・文法を日本語との対応も含めて確認したい中検の準4級・4級の問題と出題内容を見る。記述で何を書くかも確かめる。
初めての試験で、短い中国語の理解を目標にしたい現行HSK1・2級の公式問題例を確認。級名だけでなく、音声と読解の問いを見比べる。

両方を同時に申し込む前に、一方の公式問題を使って今日の課題を決めても構いません。

公式の問題例へ進むときの見方

HSK日本実施委員会の各級紹介には、現行1〜6級の構成や問題例への案内があります。1級の紹介では、写真と語句の対応、質問と返答の対応など、問題の種類を確認できます。中検は公式の「試験問題・解答」から、級と回を選んで問題・解答を見ます。

過去問の冊子に書かれた時間や字体の指示は、その回の条件です。新たに受ける回の最新案内も併せて確認し、古い問題集だけで当日の条件を判断しないようにします。点数だけで難易度を直接換算するより、実際に求められる作業を比べましょう。

受験を決める前の四つの確認

  • 何のために受けるかを一文で言えるか。
  • 受ける試験・級・地域・回の形式を確認したか。
  • 公式問題を見て、何を答える試験か分かったか。
  • 教材の対応版と、次に復習する内容を決めたか。

試験に向けた練習でも、単語・音・語順の基礎へ戻れます。単語の覚え方とリスニングの練習から、問題で止まった箇所に合う作業を選んでください。

参考資料

公式資料の確認日:2026年10月27日。

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