ピンインのbとpを、日本語の「バ」と「パ」のように読んでいませんか。普通話では、この二つは主に、子音の後に強い息を伴うかどうかで区別します。声の大きさではなく、息の出方に注目して、短い音から比べてみましょう。
対象は普通話、例文は簡体字です。音を作る説明を読んだ後、音声付き教材で同じ組を聞き比べ、単語、短い文へ進みます。
無気音と有気音は、同じ場所で対になる
| 無気音 | 有気音 | 主に使う場所 |
|---|---|---|
| b | p | 両唇 |
| d | t | 舌先と上の歯茎 |
| g | k | 舌の奥と軟口蓋 |
| j | q | 舌の前側と硬口蓋の前側 |
| zh | ch | 舌先を上げた、口の前より少し後ろ |
| z | c | 舌先と上の前歯の裏付近 |
右のp・t・k・q・ch・cが有気音、左が無気音です。b・pなどは息をいったん止めてから出す破裂音、j・qなどは止めた後に狭い所へ息を通す破擦音です。同じ組の中で口や舌の位置を保ち、息の出方を比べます。
無気音でも息がまったく出ないわけではありません。有気音より、息の噴き出しが弱く短いという違いです。母音へ移るまでの息の音を聞き、「無気音だから小声」「有気音だから大声」と分けないようにしましょう。
bとpから、息を観察してみる
- まず唇を閉じて、息をいったん止めます。
- pでは、唇を開いた後に、はっきりした息を伴わせて母音へつなげます。
- bでは、同じ唇の位置から、息の噴き出しを短くして母音へつなげます。
- 普通話のbとpを含むモデル音声と比べ、違いを確かめます。
薄い紙を口元に置くと、pで息が強く出るかを観察する補助になります。ただし、強く吹けばどの音でも紙は動きます。紙を大きく揺らす競争にせず、同じ声調・同じ母音で、モデルに近い出し分けができるかを確かめてください。
最初はbāとpāなどを一組だけ比べます。舌の位置も違うpとqをいきなり比べるより、何の違いを聞きたいのかを絞れます。口や喉に余計な力が入るなら、ゆっくり短い音へ戻りましょう。
同じ声調で比べられる語
| 組 | 無気音の例 | 有気音の例 |
|---|---|---|
| b/p | 包 bāo:包む、かばん | 抛 pāo:投げる |
| d/t | 到 dào:着く | 套 tào:ひとそろい等 |
| g/k | 姑 gū:父の姉妹などを表す字 | 哭 kū:泣く |
| j/q | 机 jī:機械等を表す字 | 七 qī:七 |
この4組は、母音と声調をそろえて読み比べるための例です。音声で聞き分ける練習には、末尾の大学教材に収録された語を使いましょう。字の意味を一つずつ覚える前に、同じ組の中で息の出方を比べてみてください。
短い文で試す8例
- 这是我的包。
Zhè shì wǒ de bāo.
これは私のかばんです。 - 他喜欢跑步。
Tā xǐhuan pǎobù.
彼は走る運動が好きです。 - 我到了。
Wǒ dào le.
着きました。 - 他在听音乐。
Tā zài tīng yīnyuè.
彼は音楽を聞いています。 - 我哥哥很高。
Wǒ gēge hěn gāo.
私の兄は背が高いです。 - 我想喝咖啡。
Wǒ xiǎng hē kāfēi.
私はコーヒーを飲みたいです。 - 今天星期几?
Jīntiān xīngqī jǐ?
今日は何曜日ですか? - 我有七本书。
Wǒ yǒu qī běn shū.
私は本を七冊持っています。
最初の二文にはbとp、次の二文にはdとtが含まれます。単語の一部だけをゆっくり読み、その後で文全体を言ってみましょう。文の中では軽声や声調も変わるため、一度に全部の音を直そうとせず、その日の一組を選びます。
聞いてから、録音して比べる
末尾の参考資料にある大学の発音練習を開き、まずモデルに合わせて短い語を発音します。次に文字を隠して聞き、聞こえた子音を確かめます。意味を知っている語でも、音だけで区別できたかは別に確認してください。
自分の録音と比べるときは、音量をそろえ、「pの後に息が聞こえるか」「bを日本語の濁音だけで代用していないか」のように一点を見ると、戻る場所を決めやすくなります。録音を聞いて判断がつかない場合は、その二語を具体的に示して発音の指導を受ける方法もあります。
練習問題
- bとpのうち、有気音はどちらですか?
- gとkは、主に声の大きさ・息の出方のどちらで区別しますか?
- jと対になる有気音はq・xのどちらですか?
- 紙が大きく動けば、発音全体が正しいと判断できますか?
答えと解説
- pです。bは対になる無気音です。
- 息の出方です。kが有気音、gが無気音です。
- qです。xは同じような場所で作る摩擦音で、jと有気・無気の対になる音ではありません。
- できません。紙は息を観察する補助で、母音・声調や自然な音のつながりまで判定するものではありません。
声調は発音の基礎、舌先の位置はzh・ch・shとz・c・s、練習手順は独学で進める発音練習へ進めます。
参考資料
TUFS言語モジュール(東京外国語大学21世紀COEプログラム「言語運用を基盤とする言語情報学拠点」)
- 東京外国語大学発音モジュール:有気音と無気音の説明、モデルに合わせる発音練習
- 潍坊工商職業学院:语言文字培训与推广教程(子音の調音・気息の分類)
- 北京語言大学出版社:第一单元语音教学方案(紙による気息の観察)
確認:2026年10月27日。
