中国語のそり舌音zh・ch・sh|z・c・sとの違いと練習方法

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「四」のsìと「十」のshíを聞き分けにくいときは、声調に加えて、最初の子音にも注目してみましょう。z・c・sとzh・ch・shは、主に舌の位置が違う二つの組です。同じ母音・同じ声調で比べるところから始めると、違いを絞って練習できます。

普通話を対象に、簡体字の例文を使います。ピンインは元の声調を基本とし、軽声には声調記号を付けません。zh・ch・shはそれぞれ一つの子音を表す綴りで、z・c・sの後に別のhを足して読むものではありません。

舌の位置と息の出し方を分ける

z・c・sは、舌先と上の前歯の裏側付近で狭めを作る音です。zh・ch・shは、それより後ろ、硬口蓋の前のほうへ舌先を上げて作ります。「そり舌音」という名前でも、舌を大きく巻き込んで喉のほうへ引く必要はありません。前後の位置の違いを小さく確かめましょう。

組破擦音・無気音破擦音・有気音摩擦音
前の位置zcs
後ろの位置zhchsh

z・c・zh・chは、いったん息を止めてから狭い隙間へ出す破擦音です。zとc、zhとchは、それぞれ息を強く伴うかどうかで対になります。z・zhは無気音、c・chは有気音です。日本語の濁音・清音という分け方とは違います。s・shは、狭めた所から息を続けて出す摩擦音です。

最初は、sāとshāを比べて舌の位置を確かめます。続いてzāとzhā、cāとchāへ進みましょう。すべて第一声にそろえ、口の前に薄い紙を置くと、有気音c・chで息が強く出るかを見比べる補助になります。舌の位置は紙だけでは判断できないので、教材の音も合わせて聞きます。

語の中で確かめる8例文

  1. 我坐地铁。
    Wǒ zuò dìtiě.
    私は地下鉄に乗ります。
  2. 我喜欢吃菜。
    Wǒ xǐhuan chī cài.
    私は野菜料理を食べるのが好きです。
  3. 这是我的书。
    Zhè shì wǒ de shū.
    これは私の本です。
  4. 我们住在这里。
    Wǒmen zhùzài zhèli.
    私たちはここに住んでいます。
  5. 他在擦桌子。
    Tā zài cā zhuōzi.
    彼は机を拭いています。
  6. 这是四号车。
    Zhè shì sì hào chē.
    これは四号車です。
  7. 现在十点。
    Xiànzài shí diǎn.
    今は十時です。
  8. 他三十岁。
    Tā sānshí suì.
    彼は三十歳です。

吃菜ではchとc、住在ではzhとz、三十岁ではsとshが一つの文に入っています。最初は注目する語だけを読み、次に短い文全体へ戻りましょう。「違いを出そう」と一音ずつ長く引き伸ばすより、舌の移動を確かめてから文の速さへ近づけます。

zhi・chi・shiのiを、日本語の「イ」にしない

zhi・chi・shi、zi・ci・siに書かれるiは、miなどのiと同じ音ではありません。前後それぞれの舌の構えに対応する母音を、同じiの字で表しています。子音の後に日本語の「イ」をはっきり足すと、目標の音から離れやすくなります。

初めからiのある音節だけで比べると、子音と母音の違いを同時に追うことになります。sā・shāのような組で舌の位置を確かめてから、sì・shìなどを教材の音に合わせて練習すると整理しやすくなります。

数字を確認する短い会話

A:这是四号车吗?
Zhè shì sì hào chē ma?
これは四号車ですか?

B:不是,是十号车。
Bù shì, shì shí hào chē.
いいえ、十号車です。

A:十号车?
Shí hào chē?
十号車ですか?

B:对。
Duì.
はい。

不是の不は、第四声のshìの前でbúになります。四と十は子音だけでなく声調も違うため、最後は音節全体を聞いて判断します。数字を紙に書き、聞こえたほうを指す練習もできます。

見本音声は、関西大学の発音教材「難しい音・よく似た音」で聞けます。「1-2」のzh・ch・sh・rと「1-3」のz・c・sを聞いてまねたら、「2-2」の聞き取りにも挑戦してみましょう。

練習問題

  1. z・c・sより後ろの位置で舌先を上げる組は何ですか?
  2. zとcのうち、息を強く伴う有気音はどちらですか?
  3. 「三十歳」を中国語で言いましょう。
  4. shiのiは、miのiと同じ発音ですか?
答えと解説
  1. zh・ch・shです。
  2. cです。zhとchなら、chが有気音です。
  3. 三十岁。 sānshí suì。s・sh・sの移動を確かめます。
  4. 同じではありません。同じiで表記しますが、舌の構えに対応する異なる母音です。

声調はピンインの基礎、練習の組み立ては独学で発音を練習する手順へ進めます。

舌の位置を意識する練習は、uとüの母音の違いにもつながります。四・十の音を短い文で使うなら、数字と量詞の例文を読んでみましょう。

参考資料

発音教材の公開元:山崎直樹氏のサイト(関西大学サーバー掲載)。

確認:2026年10月26日。

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