中国語の文を作るときは、日本語の「です」をすべて「是」に置き換えるのではなく、動作を言うのか、何者かを説明するのか、持ち物や状態を言うのかを分けて考えてみましょう。基本の語順と、是・有・很の役割を短い文で整理します。
普通話・簡体字による入門です。例文のピンインは語の本来の声調を基本に示します。実際の発話での変調や軽声は、発音・ピンインの基礎と合わせて確認してください。
動作を言う基本は「誰が+どうする+何を」
目的語を伴う動詞の基本形は「主語+動詞+目的語」です。日本語の「私はお茶を飲む」とは、動詞と目的語の順序が違います。
1.我喝茶。
Wǒ hē chá.
私はお茶を飲みます。
2.她看书。
Tā kàn shū.
彼女は本を読みます。
1では我=私、喝=飲む、茶=お茶です。2の看书は本を読むことを表します。ただし、中国語のすべての文がこの三要素になるわけではありません。目的語がない動詞の文や、場所・時間を含む文なども、少しずつ学びます。
是:人や物が何であるかを説明する
是は動詞で、「AはBである」という関係を表す基本形に使います。まず、後ろに職業や物の名前などの名詞が来る例から覚えましょう。
3.我是老师。
Wǒ shì lǎoshī.
私は教師です。
4.这是我的书。
Zhè shì wǒ de shū.
これは私の本です。
4の我的书は「私の本」という名詞のまとまりです。是の後ろには、こうしたまとまりも置けます。「です」という日本語があっても、次に説明する状態の文には、そのまま是を入れません。
有:持っている物や、いる人を言う
有も動詞です。所有を言う基本形は「人+有+持っているもの」。中国語では本の数などを、数詞と量詞を組み合わせて表します。
5.我有两本书。
Wǒ yǒu liǎng běn shū.
私は本を2冊持っています。
6.我没有车。
Wǒ méiyǒu chē.
私は車を持っていません。
5の两本书は「2冊の本」です。本(běn)は、本を数える量詞です。所有の有を否定するときは、6のように没有を使います。有には存在を表す用法もありますが、ここでは自分の持ち物を言う形を練習します。
很:形容詞の前に置く副詞
很は是・有と同じ動詞ではなく、副詞です。中国語では、形容詞がそのまま状態を述べる役割を持ちます。普通に状態を説明する肯定文では、形容詞の前に很を置く形から学ぶと整理しやすくなります。
7.这杯茶很热。
Zhè bēi chá hěn rè.
このお茶は熱いです。
8.他很忙。
Tā hěn máng.
彼は忙しいです。
很には「とても」という程度を表す意味がありますが、普通の状態説明では意味が弱くなり、日本語で必ず「とても」と訳すとは限りません。強調や文脈によって程度も表すので、「很には意味がない」と覚えるのも避けましょう。
また、很を使わない形容詞の文もあります。疑問文、否定文、比較・対照を含む文などは別に学びます。「形容詞の前には、いつでも必ず很」と一般化しないでください。
三つの確認問題
- 「私はお茶を飲みます」になるよう、茶/我/喝を並べてください。
- 「私は教師です」:我(是・有・很)老师。どれを選びますか。
- 「このお茶は熱いです」:这杯茶(是・有・很)热。普通の状態説明ではどれを選びますか。
解答と理由を見る
- 我喝茶。 Wǒ hē chá. 主語+動詞+目的語の順です。
- 我是老师。 Wǒ shì lǎoshī. 職業を表す名詞と結ぶ是を選びます。
- 这杯茶很热。 Zhè bēi chá hěn rè. 形容詞の热で状態を述べ、很を前に置きます。
練習後は、教師を別の職業に、本を別の持ち物に変えられるか考えてみましょう。数え方や表現が分からなければ、確認できる教材の例から試してください。学び始めの流れは中国語初心者の最初の一週間へ。
参照した大学教材
東京外国語大学・中国語文法モジュールの動詞述語文、是構文、所有の有、形容詞述語文を参照しました。確認日:2026年10月26日。例文と問題は本記事の学習用に構成したもので、音声は掲載していません。
