中国語の「ありがとう」と「ごめんなさい」は、言う側の表現と、受け取った側の返答を一緒に練習すると、短いやり取りに使えます。日本語の「すみません」は感謝・謝罪・呼びかけに使われますが、同じ一語でいつも訳せるわけではありません。
この記事は普通話・簡体字を基本に、感謝、謝罪、返答を整理します。ピンインは元の声調を基本とし、軽声は記号を付けません。発音時の変化は四声・軽声・変調の入門も確認してください。
感謝と返答の4表現
- 谢谢。
Xièxie.
ありがとうございます。 - 谢谢你的帮助。
Xièxie nǐ de bāngzhù.
手伝ってくれて、ありがとうございます。 - 太感谢你了。
Tài gǎnxiè nǐ le.
本当にありがとうございます。 - 不客气。
Bù kèqi.
どういたしまして。
谢谢は感謝を伝える基本です。誰に何をしてもらったかを加えると、感謝の対象が具体的になります。「谢谢你+動詞句」の形も使えますが、日本語の文をそのまま長くつなげる前に、意味と語順を確かめましょう。
返答の不客气は、感謝を受けて「遠慮しないで・どういたしまして」と返す表現です。実際の発音では、不は第四声の kè の前で bú と読みます。客气の後ろの qi、谢谢の後ろの xie は、この基本的な普通話の読みでは軽声です。
謝罪・依頼の前置きと返答の4表現
- 对不起,我迟到了。
Duìbuqǐ, wǒ chídào le.
すみません、遅れました。 - 不好意思,请再说一遍。
Bù hǎoyìsi, qǐng zài shuō yī biàn.
すみません、もう一度言ってください。 - 没关系。
Méi guānxi.
大丈夫です。構いません。 - 没事儿。
Méi shìr.
大丈夫です。気にしないで。
对不起は謝罪に使います。不好意思は、申し訳ない・気まずいという気持ちを伝えたり、頼み事の前置きにしたりできます。両者を「重い謝罪/軽い謝罪」とだけ分けず、何について言うか、どのような関係かを含めて考えましょう。
对不起の bu は、この語では軽声です。「不好意思」の不は、後ろが第三声なので bù のままです。「一遍」の一は第四声の前なので、発話では yí と読みます。
二つの短い会話を試してみよう
手伝ってもらった場面
A:谢谢你的帮助。
Xièxie nǐ de bāngzhù.
手伝ってくれて、ありがとう。
B:不客气。
Bù kèqi.
どういたしまして。
待ち合わせに遅れた場面
A:对不起,我迟到了。
Duìbuqǐ, wǒ chídào le.
ごめんなさい、遅れました。
B:没关系,我们走吧。
Méi guānxi, wǒmen zǒu ba.
大丈夫です。行きましょう。
この返答は、問題なく受け止められるという設定です。謝罪を受けたら必ず没关系と言わなければならない、という意味ではありません。困ったことが残っているなら、その内容や今後必要な対応を伝えます。
日本語の「すみません」を、何のために言うか考える
- 助けてもらった感謝なら、何に感謝するかを伝える。
- 自分の行為への謝罪なら、何があったかを短く説明する。
- 質問を始めたいなら、「请问」などの切り出しを使う。
- 手間をかける依頼なら、依頼内容や相手の都合も確認する。
親しい相手でも、国や地域が違っても、全員が同じ言い方をするとは限りません。「中国人は謝らない」「家族には絶対にありがとうと言わない」といった固定的な理解は避け、実際の相手や場面を見て選びましょう。
練習問題
- 谢谢と言われた場面で、感謝への返答として自然な基本表現は、不客气・对不起のどちらですか?
- 「遅れました」と謝る短い文を、本文から選びましょう。
- 不客气の不は実際にはどう発音しますか?
- 日本語の「すみません」は、いつも对不起と訳せますか?
答えと解説
- 不客气。对不起は謝罪の表現です。
- 对不起,我迟到了。
- bú。第四声のkèの前で第二声になります。
- いつもではありません。感謝・質問の切り出し・謝罪など、目的を確認します。
依頼まで広げたい方は確認とお願いの中国語、ドラマでの語気を学びたい方は日常・SNSの中国語表現も参考にしてください。
参考資料
- 東京外国語大学:中国語会話「感謝する」、中国語会話「謝る」
- カンザス州立大学:中国語の間接的な感謝表現(謝罪と感謝が関わる場面の説明)
確認日:2026年10月26日。会話・問題は本記事用の学習例です。外部教材の長い台詞や音声は転載していません。
