中国語で日記を書きたいときは、特別な出来事を探すより、いつ・どこで・何をしたかを、確かめられる短い文にするところから始めましょう。感想をたくさん足す前に、自分が伝えたい内容と中国語が合っているかを読み返します。
ここでは学習用の自作例を使い、時間・場所・肯定否定を替え、直した理由を確認します。長い文章を一度に仕上げず、一文ずつ書いてつなげられます。
最初の三行は、内容を先に決める
たとえば「昨日の午前は家で中国語を勉強した」「午後は喫茶店で友人に会った」「夕食後に一つの会話を復習した」という三つです。まず箇条書きで内容を決めてから、それぞれを短い文にします。
- 昨天上午,我在家学汉语。
Zuótiān shàngwǔ, wǒ zài jiā xué Hànyǔ.
昨日の午前、私は家で中国語を勉強しました。 - 下午,我在咖啡馆见了一位朋友。
Xiàwǔ, wǒ zài kāfēiguǎn jiànle yī wèi péngyou.
午後、私は喫茶店で一人の友人に会いました。 - 晚饭后,我复习了一段对话。
Wǎnfàn hòu, wǒ fùxíle yī duàn duìhuà.
夕食後、私は一つの会話を復習しました。
一文目は昨天上午で過去の時間を示しています。日本語が「勉強しました」でも、すべての中国語文へ機械的に了を足すわけではありません。出来事の完了をどう示すかは、文の形と伝えたいことを合わせて確認します。
時間と場所は、動作の前を基本に置く
今回使う型は「時間+主語+在+場所+動作」です。時間は主語の後ろにも置けます。まずこの型で書くと、何時か、どこか、何をしたかを一つずつ点検できます。
| 替える内容 | 書き方 | 確認する意味 |
|---|---|---|
| 時間 | 今天上午,我在家学汉语。 Jīntiān shàngwǔ, wǒ zài jiā xué Hànyǔ. | 今日の午前、家で勉強しました。 |
| 場所 | 昨天上午,我在图书馆学汉语。 Zuótiān shàngwǔ, wǒ zài túshūguǎn xué Hànyǔ. | 昨日の午前、図書館で勉強しました。 |
| 未来の希望 | 明天,我想在家学汉语。 Míngtiān, wǒ xiǎng zài jiā xué Hànyǔ. | 明日は家で勉強したいです。 |
時間を明天へ替えた文に、昨日の実績と同じ訳を付けないようにしましょう。自分の予定を書いたのか、したい気持ちを書いたのかも区別します。迷ったら想と要の使い分けで、希望と予定を確認できます。
しなかったことは、何を否定するか考える
昨日友人に会わなかったことなら、次のように書けます。
昨天下午,我没见朋友。
Zuótiān xiàwǔ, wǒ méi jiàn péngyou.
昨日の午後、私は友人に会いませんでした。
昨日その動作をしなかったという文では、没で否定し、完了を表す動詞直後の了は残しません。一方、いつもの好みや習慣を否定する文では、不が使えます。
我不喝咖啡。
Wǒ bù hē kāfēi.
私はコーヒーを飲みません。
「昨日飲まなかった」と「普段飲まない」を同じことにしないでください。「行きたくなかった」なら気持ちの否定、「行かなかった」なら出来事の否定です。短い日本語の下書きでも、何を伝えたいかを一度言い直すと確かめられます。
直す練習:修正前と後を比べる
次は、よく迷う形を含む練習用の文です。修正前の文を、そのまま覚える例にはしないでください。
| 伝えたい内容 | 修正前の練習文 | 修正後と理由 |
|---|---|---|
| 家で中国語を勉強する | 我学汉语在家。 | 我在家学汉语。 Wǒ zài jiā xué Hànyǔ. 今回の場所表現は、動作の前に在家を置く。 |
| 昨日、映画を見なかった | 昨天我没看了电影。 | 昨天我没看电影。 Zuótiān wǒ méi kàn diànyǐng. 没で動作を否定し、完了の了を外す。 |
| 今日は忙しい | 今天我是很忙。 | 今天我很忙。 Jīntiān wǒ hěn máng. この普通の説明文では、形容詞の前へ是を足さない。 |
修正後だけを写すのではなく、「在家を前へ」「没の文で了を外す」「很忙に是を足さない」と一箇所ずつ説明してみます。是を強調に使う別の文まで誤りにする規則ではありません。今回は、短く事実を述べる基本形を作っています。
三つの文をつなぐときも、内容を増やしすぎない
時間の言葉があれば、まず一文ずつ並べても流れは伝わります。だから・けれども・それからを毎文へ加えなくても構いません。つなぐ前に、三文が同じ日なのか、過去と明日の予定が混ざっていないかを読み返します。
慣れたら、次回も覚えておきたい一つの語や感想を足します。新しい表現を大量に入れるより、教材や辞書で使い方を確認できるものを選びましょう。書いた文の一語を替え、同じ語順を別の内容に使えるか試せます。
書いた後に見る四つの項目
- 時間:昨日の実績、普段の習慣、明日の希望を区別したか。
- 場所:どこにいるか、どこで動作するかを混ぜていないか。
- 否定:しなかったのか、したくないのかが合っているか。
- 意味:声に出す前に、日本語でも内容を説明できるか。
添削を頼むときは、原文だけでなく「昨日友人に会わなかったと書きたい」のような意図も添えます。直してもらったら、変更箇所と理由を記録し、翌回はその形を別の短文に使ってみましょう。
確認問題
- 「昨天上午,我在家学汉语。」の場所だけを、図書館へ替えてください。
- 「昨日映画を見なかった」:昨天我没看了电影。どこを直しますか。
- 「今日は忙しい」という普通の説明:今天我是很忙。どこを直しますか。
- 明日の希望「家で中国語を勉強したい」を、想を使って書いてください。
答えと解説
- 昨天上午,我在图书馆学汉语。
Zuótiān shàngwǔ, wǒ zài túshūguǎn xué Hànyǔ. 在家を在图书馆へ替えます。 - 昨天我没看电影。
Zuótiān wǒ méi kàn diànyǐng. ここでは完了の了を外します。 - 今天我很忙。
Jīntiān wǒ hěn máng. 普通の形容詞述語文として是を外します。 - 明天,我想在家学汉语。
Míngtiān, wǒ xiǎng zài jiā xué Hànyǔ.
文の骨組みは基本語順、否定は不と没、修正を残す方法は学習ノートで確認できます。
参考資料
TUFS言語モジュール(東京外国語大学21世紀COEプログラム「言語運用を基盤とする言語情報学拠点」)
