中国語学習アプリは、「日本語で基礎を学ぶ」「無料の短い課を続ける」「人と会話する」「単語を調べる」「覚えた文を復習する」で選び方が変わります。まず今日したいことを一つ決め、主に使うアプリから選んでみましょう。
ここではHelloChinese、PeakChinese、Duolingo、HelloTalk、Pleco、Ankiの6つを目的別に紹介します。公式サイト・開発元のストア掲載による機能の比較で、実機を使ったレビューではありません。機能・料金の確認日は2026年10月28日です。
中国語学習アプリ6選:日本語・音声・使う目的を比較
基礎コースと辞書、復習カードは役割が違います。どれが一律に1位かではなく、今日の勉強に足りないものから選んでみましょう。
| アプリ・主な役割 | 日本語・漢字 | 主な対応端末 | 音声と発音チェック |
|---|---|---|---|
| HelloChinese 入門・初級の基礎コース | 日本語で学習可。簡体字・繁体字対応 | iPhone・iPad、Android | 教材音声・動画、音声認識による発音練習。点数表示の詳細は未確認 |
| PeakChinese 旧SuperChinese。場面別コースと発話練習 | 日本語対応。簡体字・繁体字対応 | iPhone・iPad、Android | 教材音声と発音の自動採点。AI相手の会話は契約プランを確認 |
| Duolingo 無料の短い課を続ける入門・初級の練習 | 日本語話者向けの簡体字・普通話コース | iPhone・iPad、Android、Web | 音声・発話問題。中国語の発音採点の詳細は未確認 |
| HelloTalk 学んだ表現を人との交流で使う | 日本語UI。やり取りの文字は相手に合わせる | iPhone・iPad、Android | 音声メッセージ・通話など。教材の発音採点とは分けて選ぶ |
| Pleco 単語・用例を調べる辞書 | 画面・基本辞書は英語中心。簡体字・繁体字対応 | iPhone・iPad、Android | 読み上げ・単語音声。発音採点の案内は確認できず |
| Anki 自分の単語・例文を復習 | 日本語の訳や簡体字・繁体字を自分で入力。AnkiMobileは日本語UI対応 | PC、iOSのAnkiMobile、AndroidのAnkiDroid | カードの音声再生に対応。教材は自分で用意。発音採点の案内は確認できず |
最低OSは各ストアで確認してください。簡体字・繁体字の表示対応と、地域ごとの語彙・発音の違いは別に考えます。
HelloChinese:日本語の説明で、基礎を順番に学びたい人に
HelloChineseの公式案内では、読む・聞く・話す・書く学習に加え、音声認識、手書き、復習機能を紹介しています。日本向けのストア掲載にも、日本語をベースにしたレッスンの説明があります。中国語を初めて学ぶ方が、短い課を順に進める候補です。
PeakChinese:場面の中で学び、発音の採点も使いたい人に
旧SuperChineseは、現在PeakChineseとして案内されています。ストアの購入項目には旧名称も残っています。
公式FAQでは、基礎から中級へ進む場面別コースと、発話を録音して文字ごとに色で示す発音スコアを案内しています。「単語を覚える→その場面の会話を理解する→自分でも言う」とつなげたい方の候補です。会話を読むだけで終わりがちな場合に、発話の機会を作れます。
通常コースのPLUSと、AI相手のロールプレイ等を含むCHAOは別プランです。試験の問題形式は、HSKと中検の選び方も参考に別途練習します。
Duolingo:無料の短い課から、毎日触れる習慣を作りたい人に
Duolingoの公式説明では、日本語話者向けに簡体字で学ぶ普通話コースを提供しています。英語を経由せずに中国語を始めたい人も候補にできます。短い選択・翻訳・音声などの問題を進め、日々の学習記録も使いたい方に向きます。
基本の言語コースは無料です。広告や学習量の制限がある無料版と、追加機能の有料購読は区別しましょう。連続記録だけを目的にせず、終えた課から一文を画面なしで言う練習も加えると、何を覚えたかを確かめられます。
HelloTalk:短い文を、人とのやり取りで使ってみたい人に
HelloTalkは、互いの言語を学ぶ人がチャットや音声で交流するアプリです。中国語にも対応し、日本語UIで使えます。主教材を順番に教わる場というより、自己紹介や好きなことを一往復の文にできるようになった方が、実際の返答に触れる候補です。
基本の交流は無料ですが、公式FAQでは無料会員の翻訳は1日10回まで。VIPは翻訳などの利用枠を広げるプランです。相手は必ずしも教師ではなく、返答や添削は保証されません。日本語を教える時間と中国語を使う時間も相談し、まずは短い文から始めましょう。
Pleco:英語の語義も読める人が、単語を詳しく調べるときに
Plecoの公式案内では、辞書検索、音声、手書き、文書内の単語検索などを紹介しています。無料の基本辞書は中国語と英語が中心です。日本のストアで配信されていても、日本語の意味がそろう日中・中日辞典として紹介することはできません。
英語の語義を読める方なら、教材に出た一語を調べ、ピンインや用例へ戻る道具として使えます。英語の説明を読む負担が大きければ、最初は日本語の辞書を優先して構いません。読解や語彙学習の補助として選びます。
無料音声は、iOSではシステムの読み上げ、Androidでは音節をつないだ音声やシステム読み上げが案内されています。単語全体の録音などは有料の追加機能です。音声での検索と、発音の採点も異なります。
Anki:自分で理解した語や例文を、忘れる前に復習したい人に
Ankiの公式サイトは、PC版、iOSのAnkiMobile、AndroidのAnkiDroidを案内しています。問題と答えをカードにし、思い出せた状態を選ぶと、次の復習が予定される仕組みです。中国語専用の基礎コースではないので、文法や訳の正しさは教材で先に確かめます。
例えば、表に「私はお茶を飲みたいです」、裏に次の一文を置きます。
我想喝茶。
Wǒ xiǎng hē chá.
私はお茶を飲みたいです。
最初は自分で意味を確認した数枚で十分です。音声を付けるなら、自分の録音など利用できる素材を用意します。音声再生やカードの読み上げと、発音を自動で採点する仕組みは同じではありません。カードの作り方に時間がかかる方は、まず復習に使う中国語ノートで、問いと答えを分けるところから試せます。
無料範囲・料金形態は、期間も合わせて確認する
無料ダウンロードと、コース全体が無料で使えることは別です。月額・年額・追加機能の購入も分け、使う予定の期間で比べましょう。下表の金額は確認日の日本向け掲載例で、購入画面の提示価格とは異なる場合があります。
| 候補 | 無料範囲 | 有料部分・期間 |
|---|---|---|
| HelloChinese | 無料DL+アプリ内購入。無料コースの正確な終了地点は公表ページでは確認できず | 日本App Storeの開発元説明ではPremium:1か月1,490円、3か月3,490円、1年8,990円。自動更新。Premium+等は別商品 |
| PeakChinese | 公式FAQではMain Course・Discoverの一部レッスンを無料提供 | PLUSは1か月・12か月・買い切り。月・年は自動更新。CHAOは別プラン。日本ストアにも同期間で複数価格があり、一律の円価格にはまとめない |
| Duolingo | 基本の言語コースは無料。広告や学習量の制限あり | Super等は自動更新の有料購読。月額・年額などの期間と総額は購入画面で確認。日本ストアのIAP一覧だけでは各価格と期間を一意に結べない |
| HelloTalk | 基本チャット・音声交流。無料翻訳は1日10回まで | 日本iOS掲載例:VIP月額1,800円、年額11,200円。自動更新。公式にはLifetimeもあり、地域・購入先で確認 |
| Pleco | 基本辞書2種。音声・手書き等の無料部分はOSで異なる | 辞書・OCR・音声等を追加購入。日本iOSの例:Basic Bundle 5,000円。商品ごとの利用条件を確認 |
| Anki | PC版とAnkiDroidは無料 | AnkiMobileは日本App Storeで4,000円の買い切り。月額・年額コースではない |
Android料金はiOSと同一とは限りません。PeakChineseには元建ての説明と円建ての購入項目があり、PlecoのWeb価格は米ドルです。地域・OS・購入経路・プランをそろえ、購入画面で総額と更新日を確認してください。
アプリ内の点数は、練習箇所を選ぶ手掛かりにします。高得点だった一文を画面なしで言えるか、別の短い会話でも意味を取れるかは、分けて試してみましょう。必要なら独学での発音練習の手順にも戻れます。
一週間は、基礎コースを一つ決めて使い分ける
最初から6つとも使う必要はありません。HelloChinese・PeakChinese・Duolingoのどれか一つを選び、次のように一課を使い回してみましょう。辞書やAnkiを足さず、手元の辞書とメモで行っても構いません。
- 1日目:日本語の説明が読めるか、課の順序が分かるかを確認し、短い一課を選ぶ。
- 2日目:同じ課を復習する。聞く前に文字を見たときと、音だけで聞いたときの違いをメモする。
- 3日目:一文を声に出す。採点がある場合も、見本と比べたい音を一つ選ぶ。
- 4日目:知らない語を一つ調べる。英語の語義を読める方はPlecoも候補にし、用例まで戻る。
- 5日目:意味が分かった一文を、Ankiまたはノートの問いと答えにする。
- 6日目:答えを隠して言う。言えなかった部分だけ元の課へ戻す。
- 7日目:次の課へ進むか、同じ課を続けるか決める。使わなかった追加機能は増やさない。
人とのやり取りも試したくなったら、HelloTalkで使う自己紹介を一文用意します。会話の準備には短い自己紹介の例も使えます。基礎コースを終える前から、無理に複数アプリを使う必要はありません。
アプリを開いた日数に加え、「何を聞いて分かったか」「何を見ずに言えたか」を一つ残すと、続ける理由を確かめられます。全体の組み立ては中国語の独学の進め方も参考にしてください。
参考資料
- HelloChinese:公式案内、日本App Store、Google Play公式掲載、料金・更新の規約
- PeakChinese/SuperChinese:公式日本語案内、公式FAQ、日本App Store、Google Play公式掲載
- Duolingo:中国語コースの公式説明、Google Play公式掲載、日本App Store、有料購読の期間
- HelloTalk:公式案内、無料翻訳の上限、VIP機能、日本App Store、課金期間・更新の規約
- Pleco:Android版の公式説明、iOS版の追加商品案内、日本App Store
- Anki:公式配布案内、カード編集の公式説明、AnkiMobile日本App Store、AnkiDroid公式掲載
確認:2026年10月28日。料金の掲載地域・プラン・期間を区別しています。
