中国語の虽然と但是|けれどもを伝える10例文・可是と不过

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「店は小さいけれど、品ぞろえはよい」「この字は見たことがあるけれど、読み方を忘れた」。一つの事実を認めたうえで、そこから予想することとは違う内容を続けるときに、虽然・但是を使います。

ポイントは、前半を取り消すことではありません。「小さい」も「品ぞろえがよい」も成り立っています。その二つの関係を、「〜だけれど」とつないで伝えます。

虽然+認める事実、但是+対照的な内容

虽然はsuīrán、但是はdànshìです。まず「虽然A,但是B」という形で、前半と後半を比べます。日本語で「しかし」と訳せる語が見えても、後半が前半の理由なのか、対照なのかを区別しましょう。

例文は普通話・簡体字です。ピンインは元の声調で表記し、軽声には声調記号を付けません。一・不は発話時に変調する場合があります。

  1. 虽然这家店很小,但是东西很齐全。
    Suīrán zhè jiā diàn hěn xiǎo, dànshì dōngxi hěn qíquán.
    この店は小さいですが、品ぞろえは充実しています。
  2. 虽然这本词典很厚,但是查词很方便。
    Suīrán zhè běn cídiǎn hěn hòu, dànshì chá cí hěn fāngbiàn.
    この辞書は厚いですが、単語を調べるには便利です。
  3. 虽然今天很忙,但是我有时间回你的消息。
    Suīrán jīntiān hěn máng, dànshì wǒ yǒu shíjiān huí nǐ de xiāoxi.
    今日は忙しいですが、あなたのメッセージに返事をする時間はあります。

1では「小さいなら、置いてある物も少ないのでは」という見方に対し、品物はそろっていると続けています。2も、厚いという特徴を否定していません。持ち運びの軽さではなく、調べるときの使いやすさを評価しています。

このように、虽然の後ろは、普通は話し手が事実として認めている内容です。「もし小さかったら」のような、まだ成立しているか分からない条件とは分けて考えます。後半の但是が強調する内容を、前半からの単なる結果として読まないことが大切です。

同じ人の話なら、主語+虽然でも作れる

  1. 我虽然不会做饭,但是会洗碗。
    Wǒ suīrán bù huì zuò fàn, dànshì huì xǐ wǎn.
    私は料理はできませんが、食器は洗えます。
  2. 她虽然说得不快,但是说得很清楚。
    Tā suīrán shuō de bù kuài, dànshì shuō de hěn qīngchu.
    彼女は話すのが速くありませんが、とてもはっきり話します。
  3. 我虽然看过这个字,但是忘了怎么读。
    Wǒ suīrán kànguo zhè ge zì, dànshì wàngle zěnme dú.
    私はこの字を見たことはありますが、読み方を忘れました。

4〜6は「主語+虽然+A,但是+B」です。前後で同じ人の話を続けているので、後半で主語を繰り返していません。長い文で主語が変わるなら、誰について述べているかを明示します。

6の看过は「見た経験がある」、忘了は「忘れた」という内容です。字を見た経験があるから、今も必ず読めるとは限りません。虽然・但是は、こうした「そこから予想しそうなことと違う」という関係にも使えます。単に反対語を一つずつ並べる文型ではありません。

还是を添えると「それでも」の行動を示せる

  1. 虽然公交车很挤,但是他还是上车了。
    Suīrán gōngjiāochē hěn jǐ, dànshì tā háishi shàng chē le.
    バスはとても混んでいましたが、彼はそれでも乗りました。
  2. 虽然下雨了,但是比赛没有取消。
    Suīrán xià yǔ le, dànshì bǐsài méiyǒu qǔxiāo.
    雨が降ってきましたが、試合は中止になりませんでした。

7の还是は「それでも」という見方を足しています。虽然・但是の文に毎回必要な語ではありません。8は、雨になったことと、試合が中止にならなかったことを対照させています。没有取消の否定は「中止になる」という後半の内容にかかります。

会話では、前半を言ったところで少し区切り、後半まで続けて読んでみてください。前半の事実を認めるところと、最後に伝えたいところが分かれてきます。文章を書き換えるときも、但是の前後を反転させるだけで、どちらを最後に強調するかが変わります。

可是・不过も、対照をつなぐ言葉になる

但是だけでなく、可是kěshì・不过bùguòも「けれども・ただし」と内容をつなげます。次の会話では、客が靴の見た目とサイズの事情を述べ、店側が別の商品を提案しています。

  1. 这双鞋很好看,可是没有我的尺码。
    Zhè shuāng xié hěn hǎokàn, kěshì méiyǒu wǒ de chǐmǎ.
    この靴は見た目がよいのですが、私に合うサイズがありません。
  2. 那双也不错,不过颜色不一样。
    Nà shuāng yě bùcuò, bùguò yánsè bù yīyàng.
    あちらの靴もよいですよ。ただ、色は違います。

9・10のように、虽然を前に出さず、対照をつなぐ語だけで話すこともできます。初心者のうちは三つの語に固定した強弱の順位を付けるより、まず「よい点を認め、別の事情を続けている」と内容を取るほうが実際の文を理解しやすくなります。

なお、不过の不は元調でbùと書いていますが、後ろのguòも第4声なので、発話では通常búになります。字と元の声調を確認したあと、短いまとまりとして練習しましょう。

自分の例を作るときは「難しいけれど、どこまでならできるか」「便利だけれど、何が不便か」と具体的にすると、内容を作りやすくなります。良い・悪いを交互に並べるだけでなく、その二つがどう対照になるのかを説明できる一文を選んでください。

5の得を確かめるには的・地・得の違い、6の経験を表す形は过の基本が使えます。

確認問題

  1. 「虽然这家店很小,但是东西很齐全。」は、店が小さいという事実を否定していますか。
  2. 「私は料理はできないが、食器は洗える」を、我虽然で始めて作ってください。
  3. 「字は見たことがある。読み方は忘れた」を対照としてつなぐなら、所以と但是のどちらが合いますか。
  4. 例文7の还是は、ここでは「それとも」と「それでも」のどちらですか。
答えと解説
  1. いいえ。小さいことを認めたうえで、品ぞろえはよいと伝えています。
  2. 我虽然不会做饭,但是会洗碗。 Wǒ suīrán bù huì zuò fàn, dànshì huì xǐ wǎn.
  3. 但是。「見たことがあるのに、今は読めない」という対照です。因为・所以のように原因と結果を説明する形とは区別します。
  4. 「それでも」です。この文は二つの選択肢を尋ねる疑問文ではありません。
参考資料
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