中国語の的・地・得の使い分け|同じdeを語順と10例文で見分ける

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的・地・得は、いずれも軽声のdeと読む使い方があります。音が同じでも、文の中でつないでいるものは違います。「何を説明しているか」と「どこに置かれているか」を見ながら、三つの字を整理しましょう。

最初の手がかりは、名詞・動作・動作の様子

字基本の形見るところ
的説明+的+名詞どんな人・物か
地様子+地+動詞句どのように動作するか
得動詞+得+説明動作がどのような具合か

この表は、三つを見分ける最初の手がかりです。名詞の前に必ず的がある、動詞の前には必ず地を付ける、という意味ではありません。まずは説明のかかり先を探し、それから実際の形を確かめていきます。

例文は普通話・簡体字です。ピンインは元調を基本とし、軽声には声調記号を付けません。ここで扱う助詞の的・地・得はdeと表記します。

的:人や物を説明する言葉をつなぐ

  1. 这是我的词典。
    Zhè shì wǒ de cídiǎn.
    これは私の辞書です。
  2. 我喜欢安静的房间。
    Wǒ xǐhuan ānjìng de fángjiān.
    私は静かな部屋が好きです。

1は誰の辞書か、2はどんな部屋かを説明しています。的の後ろにある词典・房间が、説明される名詞です。「私の」「静かな」という日本語の形は違っても、中国語ではどちらも名詞を説明するまとまりになっています。

前の説明は、一語だけでなく、動詞を含む長いまとまりにもできます。的の基本を読むときは「的の直前が形容詞か」だけで決めず、説明全体と、その後ろの名詞を一組で見ましょう。

地:動作の前で、その様子を示す

  1. 她认真地听课。
    Tā rènzhēn de tīng kè.
    彼女は真剣に授業を聞きます。
  2. 请慢慢地说。
    Qǐng mànmàn de shuō.
    ゆっくり話してください。

3の认真地は听课、4の慢慢地は说の様子を説明しています。地を含むまとまりは動作の前です。部屋などの物を説明しているのか、聞く・話すという動作を説明しているのかで、的との違いを確かめられます。

地はすべての修飾に必要ではありません。副詞や時間の言葉は、地を入れずに動詞へつながるものがあります。また、一部の形容詞や重ねた形では、地のある形とない形が使われます。「二音節なら必ず地」とも覚えず、よく使うまとまりで身につけましょう。

得:動詞の後ろから、動作の具合を説明する

  1. 他说得很清楚。
    Tā shuō de hěn qīngchu.
    彼の話し方は、はっきりしています。
  2. 他跑得不快。
    Tā pǎo de bù kuài.
    彼は走るのが速くありません。
  3. 你汉语说得怎么样?
    Nǐ Hànyǔ shuō de zěnmeyàng?
    中国語はどのくらい話せますか。

5は话の内容そのものより、说という動作が明瞭であることを伝えています。6も、走らないと言っているのではなく、走る速さを否定しています。こうした説明は「様態補語」と呼ばれ、得の後ろに置きます。

7の怎么样は、話すことがどのような具合かを尋ねる言葉です。得の後ろへ問いを置くことで、動作の評価について質問できます。日本語の訳順に引かれて、得を形容詞の後ろへ移さないようにしましょう。

目的語があるときは、動詞を繰り返す形から

  1. 我学汉语学得很认真。
    Wǒ xué Hànyǔ xué de hěn rènzhēn.
    私は中国語を真剣に勉強しています。

学汉语は「中国語を勉強する」という動詞と目的語の組み合わせです。その後ろへ学をもう一度置いて、得很认真をつなげています。「動詞+目的語+動詞+得+説明」の形なら、何を学ぶのかと、どんな具合に学ぶのかを両方言えます。

7のように、目的語を先に出し、動詞を一つだけ使う形もあります。得を名詞の後ろへ直接付けるのではなく、動詞と後ろの説明をつなげる位置を保つことが大切です。

字の前後だけでは決めきれない例

  1. 他每天早上跑步。
    Tā měitiān zǎoshang pǎo bù.
    彼は毎朝走ります。
  2. 这本书是我的。
    Zhè běn shū shì wǒ de.
    この本は私のです。

9は時間を表す每天早上を、そのまま動詞の前に置いています。動詞を説明する語句があっても、すべてに地を足すわけではありません。10では、何が私の物か文脈で分かるので、的の後ろの名詞が省かれています。

つまり「的の後ろに名詞が見えないから誤り」とは限りません。また、地にはdìと読む「土地」などの使い方、得にはdé・děiと読む使い方もあります。今回の軽声の助詞と、字そのものが別の語を表す場合を分けて考えてください。

三つを比べて練習する

最初に文の中心の動詞へ線を引きます。次に「どんな物か」「どのように動くか」「動作がどんな具合か」のどれを説明しているかを書いてみましょう。地と得は似た日本語訳になることがあるので、訳語だけでなく、動詞の前後の位置も確かめます。

声に出すときは、三つのdeを強く長く伸ばさず、前後の語と続けます。字を書き分ける練習と、軽声を含む短い文を読む練習を組み合わせると、音が同じでも役割を整理できます。

練習問題

  1. 私の辞書:我[的/地/得]词典。どれを入れますか。
  2. ゆっくり話してください:请慢慢[的/地/得]说。どれを入れますか。
  3. 走るのが速い:他跑[的/地/得]很快。どれを入れますか。
  4. 「他跑得不快。」は「彼は走らない」と「走るのが速くない」のどちらですか。
答えと解説
  1. 的。我的词典。名詞の词典を説明します。
  2. 地。请慢慢地说。说の前で、話す様子を示しています。
  3. 得。他跑得很快。跑の後ろから、走る具合を説明します。
  4. 「走るのが速くない」です。得の後ろの快を不で否定しています。

名詞を説明する形を増やすなら的の基本へ。形容詞で状態を述べる文との違いは、是・有・很と基本の文で復習できます。

参考資料

TUFS言語モジュール(東京外国語大学21世紀COEプログラム「言語運用を基盤とする言語情報学拠点」)

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