中国語の想と要の違い|したい・欲しい・予定と否定を10例文で練習

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「お茶が飲みたい」「お茶をお願いします」「明日は出かける予定です」。どれも自分の希望に関係しますが、伝えている内容は少しずつ違います。中国語の想と要は、希望を話すのか、具体的に選ぶのか、決まった行動を伝えるのかを考えながら使ってみましょう。

想は希望、要は意思や要求を伝えるときに

動作への希望を言う基本は「主語+想+動詞句」です。想はxiǎngと読み、「〜したい」という気持ちを伝えます。要はyàoと読み、何をするつもりか、何が欲しいかを、よりはっきり示すときによく使います。

ただし、想が必ず弱い希望で、要が必ず強い命令という意味ではありません。店で注文を決めたときにも要を使えますし、想を使った文でも内容次第では相手への大きな要求になります。単語一つで丁寧さを判定しないようにしましょう。

例文は普通話・簡体字です。ピンインは元調を基本とし、軽声には声調記号を付けません。

想+動詞で「〜したい」を言う

  1. 我想学汉语。
    Wǒ xiǎng xué Hànyǔ.
    私は中国語を勉強したいです。
  2. 你想吃什么?
    Nǐ xiǎng chī shénme?
    何を食べたいですか。
  3. 我不想吃面条。
    Wǒ bù xiǎng chī miàntiáo.
    私は麺を食べたくありません。

1の想は学汉语という動作にかかります。2は食べたい物が何かを尋ね、答えるときは什么の位置に料理名などを入れます。「したくない」は3の不想が基本です。単に行動しないことと、そうしたい気持ちがないことも区別できます。

まずは、学ぶ、食べる、見るなど知っている動詞を一つ選び、想の後に置いてみてください。否定にするときも動詞句全体を保ち、想の前へ不を置くと組み立てやすくなります。

要+名詞で、欲しい物や注文を伝える

  1. 我要一杯绿茶。
    Wǒ yào yī bēi lǜchá.
    緑茶を一杯お願いします。
  2. 我不要咖啡,我要茶。
    Wǒ bù yào kāfēi, wǒ yào chá.
    コーヒーはいりません。お茶をお願いします。
  3. 你要哪本书?
    Nǐ yào nǎ běn shū?
    どの本が欲しいですか。

4の要は、後ろに「一杯の緑茶」という名詞のまとまりを取っています。5の不要はコーヒーを受け取らない、注文しないという意味で、相手に「コーヒーを飲むな」と命じているわけではありません。何を要らないと言っているかを見るのがポイントです。

6では複数の候補から本を選びます。要の後ろが物の名前なのか、動作なのかを確かめると、意思・要求の中身が分かります。注文なら数と量詞も添え、選んだ物が伝わるようにしましょう。

要+動詞には、予定や必要を表す使い方もある

  1. 我明天要去上海。
    Wǒ míngtiān yào qù Shànghǎi.
    私は明日上海へ行く予定です。
  2. 明天要早起。
    Míngtiān yào zǎo qǐ.
    明日は早起きしなければなりません。

7は、明日の行動として決めていることを伝える例です。要を見たらいつでも「欲しい」と訳すと、意味が取りにくくなります。8は予定や事情を受けて、早起きする必要があるという意味です。要が表す意思と必要は、前後の話から判断します。

決まっていた予定を否定するなら、行かないという行動を不去などで伝えられます。予定の要の前へ機械的に不を足すと、「行かないで」という禁止などに受け取られることがあるため、何を否定したいのかを先に考えましょう。

不想・不要・不用は、三つの場面で比べる

  1. 请不要在这里打电话。
    Qǐng bù yào zài zhèli dǎ diànhuà.
    ここで電話をしないでください。
  2. 你不用等我。
    Nǐ bù yòng děng wǒ.
    私を待たなくてもよいです。

3の不想は「したい気持ちがない」、9の不要は相手に「しないで」と求める表現、10の不用は「する必要がない」です。不要は5のような物の拒否にも使えるので、すべてを禁止と決めつけません。一方、「待たなくてよい」と負担を外すなら、不用が役立ちます。

三つを日本語の「〜ない」だけで覚えるより、誰の希望か、誰への依頼か、何が不要なのかを確認しましょう。断る場面では、短い否定だけで終えず、必要に応じて谢谢や理由を添えると用件が伝わります。

想には「考える」「恋しく思う」もある

想の後ろがいつも動作とは限りません。問題を考える場合や、離れた人を思う場合にも使います。たとえば想家は家・故郷が恋しいこと、想一下は少し考えることです。まず「〜したい」で文を作る練習をし、別の意味に出会ったらまとまりごと覚えましょう。

不要・不用の不は、表記ではbùですが、発話では第四声の前でbúになります。一杯の一は元調のyīを示していますが、bēiの前ではyìです。我想のような第三声の連続も、一音ずつ同じ調子で伸ばさずに練習します。

練習問題

  1. 「私は麺を食べたくありません」:我[不想/不用]吃面条。どちらを選びますか。
  2. 「緑茶を一杯お願いします」を、要を使って言ってください。
  3. 相手に「ここで電話をしないでください」と頼むなら、不想・不要・不用のどれを使いますか。
  4. 「你不用等我。」は待つことの禁止ですか、それとも待つ必要がないという意味ですか。
答えと解説
  1. 不想。我不想吃面条。 Wǒ bù xiǎng chī miàntiáo. 食べたい気持ちがないことを表します。
  2. 我要一杯绿茶。 Wǒ yào yī bēi lǜchá.
  3. 不要。请不要在这里打电话。 Qǐng bù yào zài zhèli dǎ diànhuà.
  4. 待つ必要がないという意味です。「待たなくてもよい」と相手の負担を外しています。

注文のやり取りは飲食店の中国語へ。否定の使い分けは不と没の基本と合わせて復習できます。

参考資料

TUFS言語モジュール(東京外国語大学21世紀COEプログラム「言語運用を基盤とする言語情報学拠点」)

参考図書:Wenying Zhou『Elementary Chinese I』(2022、Michigan State University Libraries)。原資料:CC BY-NC 4.0。

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